歯周病

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このような症状はありませんか?

歯周病のセルフチェック

  • 起床時にお口の中が粘つく
  • 歯磨きの際に歯ぐきから出血する
  • 口臭が強くなった
  • 歯と歯の間に食べ物がよく詰まる
  • 硬い物を噛むと歯や歯ぐきが痛む
  • 歯が伸びたように感じる
  • 歯が浮いているように感じる
  • 歯が揺れる
  • 歯ぐきが腫れたり膿が出たりしている

歯周病の治療方法

歯磨き指導でセルフケアの質向上

歯磨き指導歯周病の原因は歯垢のため、日々の歯磨きで十分に除去する必要があります。しかし、磨き方の癖や間違った磨き方によって歯垢を十分に落とすことができず、歯石と呼ばれる硬い物質が作られてしまうことが多いのです。歯石は歯磨きでは落とせないため、歯周病のリスクがさらに高まります。歯科医院で、歯ブラシの選び方や持ち方、磨き方などの指導を受けて、日々の歯磨きの質を高めることが大切です。

スケーリングで歯垢・歯石除去

スケーリングとは、歯に付着した歯垢や歯石をスケーラーと呼ばれる器具で除去する処置です。歯石の表面はざらざらしており、その上に歯垢が付着することで歯周病の悪化を促進します。超音波スケーラーやキュレットスケーラーなど、数種類の器具を使用して歯垢や歯石を徹底的に除去し、歯垢が付着しにくい状態へ整えます。

SRP

SPRSRPとは、歯周ポケットの深いところに入り込んだ歯石を除去する処置です。歯周ポケットが4~6mm程度の深さになると、歯石が奥深くにまで入り込んでいるため、日々の歯磨きやスケーリングで歯の表面の汚れを除去するだけでは歯周病は改善しません。そのため、SRPによって歯周ポケット内の歯垢や歯石を徹底的に除去する必要があります。

歯周外科治療(フラップ手術)

歯周外科治療(フラップ手術)フラップ手術とは、歯周ポケットの深いところに入り込んだ歯垢や歯石によって炎症が起きており、他の治療では改善しなかった場合に行う治療法です。歯ぐきを切開・剥離して歯の根を露出させ、マイクロスコープや拡大鏡を使用しながら歯垢や歯石を丁寧に除去します。手探りでの治療と比べて歯垢や歯石をより徹底的に除去できるため、歯周病の改善が可能です。
切開・剥離した歯ぐきは処置後に縫合するため、形態に違和感が出る心配はありません。

歯周組織の再生を促す「リグロス」

リグロスとは、細胞を増やす成長因子を含む「歯周組織再生剤」です。歯周病で破壊された歯周組織の再生を促す効果が期待できます。フラップ手術で歯垢や歯石を除去した後に、歯槽骨が破壊されたところにリグロスを塗ると、歯周組織の再生が促されます。保険適用の治療のため、費用負担が比較的少ないこともメリットです。

歯周病の進行と治療方法

歯肉炎

歯肉炎歯ぐきに少し炎症が起きた状態です。歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨き時や硬いものを食べたときに出血したりします。歯のクリーニングで歯垢や歯石を除去するとともに、自宅でも正しいケアを継続することで改善が期待できます。

軽度歯周炎

軽度歯周炎歯周炎とは、歯ぐきだけではなく、歯を支えている歯槽骨にも炎症が起きた状態です。軽度歯周炎では、歯磨き時の出血や歯ぐきの腫れ、歯のうずきなどが現れますが、自覚症状がないケースも少なくありません。治療では、スケーラーで歯の表面や歯の根に付着した歯垢や歯石を除去します。

中等度歯周炎

中等度歯周炎歯槽骨が1/3~2/3程度溶けた段階です。歯ぐきの腫れが悪化したり改善したりするのを繰り返したり、歯磨き時に歯ぐきから出血したりします。そのほか、歯の根元が露出することで冷たい水がしみるようになる場合もあります。さらに、歯が揺れ始めたり、膿の影響で口臭が強くなったりする場合もあるなど、その症状の現れ方はさまざまです。治療では、スケーラーによる歯垢や歯石の除去に加え、ルートプレーニングと呼ばれる処置で歯の表面を滑らかにします。

重度歯周炎

重度歯周炎歯槽骨が2/3以上溶けた段階です。歯ぐきを押すと膿みが出て口臭が強くなることがあります。また、歯が大きく揺れて硬いものを噛めなくなるほか、歯磨き時に頻繁に出血するようになります。治療では、歯垢や歯石を除去してから外科的処置を行いますが、治療を行っても改善しない場合は抜歯が必要になることもあるため、なるべく早く歯科医院を受診しましょう。

歯を失う可能性がある「歯周病」とは?

歯を失う可能性がある「歯周病」とは?

歯周病とは、お口の中に棲息する歯周病菌が毒素を出し、歯ぐきや顎の骨を少しずつ溶かす病気です。歯を支える組織が破壊されると、やがて歯が揺れるようになり、最終的には抜け落ちてしまう可能性があります。日本人の成人のうち約8割が歯周病、あるいは歯周病予備軍といわれているほどに身近な病気のため、より注意しておくことが大切です。
歯周病は、むし歯と同様に早期発見・早期治療が重要です。初期段階は自覚症状が少ないため、気づいたときには歯が揺れるようになっているケースが少なくありません。少しでも歯周病の症状が気になった際は、当院までご相談ください。

全身の健康と歯周病の関係

重度の歯周病によって歯が揺れるようになると、十分に噛めなくなることで顎や胃腸への負担が増加します。また、歯周病菌が歯ぐきの血管を通って全身へまわり、肺炎や糖尿病、早産といったトラブルのリスクを高めるともいわれています。歯のみならず全身の健康にも影響が及ぶため、歯周病はなるべく早く対処するとともに、予防を心がけることが大切です。

重度歯周病で歯を失ってしまったら

外科処置や歯周再生療法を行っても歯周病が改善できない場合や、歯を失ってしまった場合には、歯の機能を補うためにインプラント治療や入れ歯治療を早急に行う必要があります。それぞれメリット・デメリットが異なりますので、気になることはお気軽にご相談ください。

 

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