みなさんは「朝起きるとあごが疲れている」「歯がしみる」「家族に歯ぎしりを指摘された」などの経験はありませんか?もしかするとそれは、歯ぎしり(ブラキシズム)が原因かもしれません。
1,歯ぎしりとは?
歯ぎしりとは、睡眠中や無意識のうちに歯を強くこすり合わせたり、食いしばったりする習慣のことを指します。医学的には「ブラキシズム」と呼ばれ、実は多くの方が気づかないうちに行っています。
主なタイプは次の3つです。
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グラインディング型:ギリギリと音を立てて歯をこするタイプ
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クレンチング型:音はしないが強く食いしばるタイプ
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タッピング型:カチカチと歯を噛み合わせるタイプ

2. なぜ起こる?
歯ぎしりの原因は一つではありません。代表的な要因としては次のようなものがあります。
①精神的なストレスや緊張- ②かみ合わせの不調
- ③睡眠の質の低下
- ④アルコール・カフェインの摂取
- ⑤姿勢や生活習慣の乱れ
3.歯ぎしりが引き起こすトラブル
歯ぎしりを放っておくと、次のような症状を引き起こすことがあります。
・歯のすり減り・欠け:歯の表面(エナメル質)がすり減り、知覚過敏や歯の破折を招くことがあります。
・顎関節の負担・痛み:強い食いしばりにより、顎関節に炎症や痛みが生じることがあります。
・筋肉の緊張による頭痛・肩こり:咬筋(こうきん)という顎を動かす筋肉が過度に緊張することで、頭痛や肩こりを感じることもあります。
4. 歯ぎしりの対策・治療方法
当院では、歯ぎしりによる歯や顎へのダメージを防ぐために、次のような方法を行っています。
① ナイトガード(マウスピース)作製
就寝中に装着することで、歯の摩耗や破折を防ぎ、顎への負担を軽減します。オーダーメイドでお作りするため、フィット感も安心です。
② かみ合わせのチェック
歯の高さや位置のバランスを確認し、必要に応じて調整を行います。
③ ボトックス治療(咬筋ボトックス)
最近では、ボトックス注射を用いた歯ぎしり・食いしばりの治療も注目されています。ボトックス(ボツリヌストキシン)を咬筋(こうきん)という顎の筋肉に注射することで、筋肉の過剰な緊張をやわらげ、歯ぎしりや食いしばりを軽減します。
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