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2025.06.06

急性う蝕と慢性う蝕の違いって?

虫歯とひとことで言っても、実は進み方や特徴に違いがあることをご存じですか?

虫歯には、大きく分けて「急性う蝕(きゅうせいうしょく)」と「慢性う蝕(まんせいうしょく」の2つのタイプがあります。

今回は、それぞれの虫歯の違いや、どう対応すればよいかをわかりやすく解説します!

 

■ 急性う蝕とは?

〜進行が早くて、気づきにくい虫歯〜

急性う蝕は、その名のとおり「急に進む虫歯」のことです。

  • 〈特徴〉
  • ・進行がとても早い
  • ・歯の内側(象牙質や神経)まで一気に広がることが多い
  • 痛みを感じにくいまま進行することもある
  • ・色があまりつかず、見た目ではわかりにくい
  • 子どもや若い人に多く見られる

  • 🔅なぜ痛くないの?
  • 歯の中には神経がありますが、急に進行すると神経が一時的にマヒしたり、反応が鈍くなることがあります。そのため、「気づいたときには神経まで虫歯が到達していた」ということも…。

 

 

■ 慢性う蝕とは?

〜ゆっくり進んで、気づきやすい虫歯〜

慢性う蝕は、「ゆっくりと進行する虫歯」です。

  • 〈特徴〉

・進行がゆるやか

  • 表面が黒く変色することが多い
  • ・比較的、痛みや違和感が出やすい
  • 中高年や高齢の方に多い

・目で見て気づきやすいこともある

  • 🔅進み方がゆっくりなのはなぜ?
  • 慢性う蝕では、歯の中で「再石灰化(歯が自然に修復しようとする働き)」も起きていて、進行が抑えられていることがあります。ただし、放っておくと深くなってしまうので注意が必要です。

 

 

■ 急性と慢性、どっちが危ないの?

どちらも放置すれば歯を失う原因になりますが、急性う蝕の方が気づきにくく、進行が早いため危険です。

  • ✅ 急性う蝕は…
  • ・見た目が変わらず気づきにくい
  • ・治療が必要になるまでのスピードが早い

 

  • ✅ 慢性う蝕は…
  • ・黒く見えて気づきやすい
  • ・自覚症状(しみる・痛い)が出ることが多い
  • つまり、目に見える虫歯よりも、見えない虫歯の方が早く悪化することもあるというわけです。

 

  • ■ 虫歯のタイプに関係なく、大切なのは「早期発見」

虫歯は、急性でも慢性でも、小さいうちに治すことが最も大切です。
痛みがなくても、見た目に変化がなくても、歯の中では虫歯が進んでいるかもしれません。

 

  • ▶ 虫歯から歯を守るポイント
  • ・定期的に歯科検診を受ける(3〜6か月に1回)
  • ・歯みがき後にフロスや歯間ブラシを使う
  • ・甘いものの摂り方に気をつける
  • ・フッ素入りの歯みがき粉を使う

 

比較項目

急性う蝕

慢性う蝕

進行スピード

早い

ゆっくり

痛み

感じにくいことも

感じやすい

見た目

白っぽくわかりにくい

黒っぽく目立つことも

よくある年代

子ども・若年層

中高年〜高齢者

 

虫歯の進み方は人それぞれです。だからこそ、「痛くない=大丈夫」ではないということを覚えておきましょう。

気になることがあれば、早めに歯科医院で診てもらうのがおすすめです。
自分の歯を守るために、できることから始めていきましょう!

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