最近は、「うちの子、虫歯がないんです!」という声をよく聞くようになりました。実際に、厚生労働省の調査でも、子どもの虫歯は年々減っていることが分かっています。
🔴虫歯は本当に減ってきている!
厚生労働省のデータによると、6歳の子どもの虫歯を持つ割合は、
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1990年代:約9割
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2020年代:約3割 まで減っています。
フッ素入り歯みがき粉の普及や歯科医院での定期検診のおかげで、虫歯の予防がしっかりできるようになってきました。
でも実は…「歯ぐきの病気」が増えています。
一方で、歯ぐきが腫れる・出血するといった「歯肉炎(子どもの歯周病のはじまり)」が増えています。 歯肉炎は、歯と歯ぐきの間に歯垢(プラーク)がたまることで起こります。
放っておくと、大人になってから「歯周病」に進行することもあります。
Q.なぜ歯肉炎が増えているの?
- 1️⃣磨き残しが多い
- → 自分で磨けるようになっても、奥歯や歯の間は届きにくく汚れが残りがちです。
- 2️⃣食生活の偏り
- → 野菜やたんぱく質が不足し、お菓子や炭水化物中心になると、歯ぐきが弱くなります。(ビタミンC・カルシウム・たんぱく質が不足すると歯ぐきの炎症が起きやすくなります)
- 3️⃣マウスウォッシュの使い方
- → うがい薬だけでは歯垢は落ちません。歯ブラシで磨く「物理的除去」が大切です。
- ※アルコール入りを頻繁に使うと、口の中が乾きやすくなることも。
- 4️⃣ 仕上げみがきが足りない
- → 子どもがしっかり磨けるようになるのは小学校高学年ごろまで。
- 💡保護者の「仕上げみがき」がとても重要です。
1.「物理的除去」と「科学的殺菌」の両立がカギ!
お口の清潔を保つためには、2つのケアが必要です。
①物理的除去🪥 歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは半分くらいしか取れないため、 フロスや歯間ブラシを一緒に使い歯垢をしっかり落としましょう。
- ②科学的殺菌🦠
- フッ素や殺菌成分の含まれているマウスウォッシュで菌の繁殖を抑えます。
この2つをバランスよく行うことで、虫歯も歯周病も予防できます。
2. 仕上げみがきはいつまで必要?
お子さん自身がきちんと磨けるようになるのは、小学校高学年ごろと言われています。それまでは、保護者による仕上げみがきがとても大切です。

- ✨ポイントは、歯ブラシの角度を適宜変え、優しい力で小刻みに動かすこと!特に注意してほしいのは、奥歯の噛み合わせの部分です。水平に当てて細かく動かしてください。前歯の裏側は、歯ブラシを縦に、奥歯の裏側は歯ブラシを斜め45度くらいに傾けて小刻みに動かしましょう!
歯の生え替わり時期は歯並びがでこぼこし、磨き残しが増えやすいので、「①前歯の裏」「②奥歯のかみ合わせ部分」を意識してチェックしてあげましょう。
3.定期検診で早期発見・早期ケアを
歯肉炎は痛みが少ないため、気づかないうちに進行することがあります。
そのため、3〜6か月ごとの定期検診がとても重要です。
定期検診では、
- ・歯垢・歯石の除去
- ・歯ぐきのチェック
- ・フッ素塗布による予防
・歯みがき方法や食生活のアドバイス….. などを行い、トラブルを未然に防ぐことができます。

当院では、お子さまの歯と歯ぐきの状態をトータルにチェックし、ご家庭でのケア方法も丁寧にサポートしています。 虫歯ゼロだけでなく、“健康な歯ぐき”を育てましょう!