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2024.03.16

歯周病と全身疾患

春が待ち遠しい季節になりましたね🌸皆さまいかがお過ごしですか?

前回、歯周病についてお話ししましたが、今回は歯周病と全身疾患の関係についてもう少しお話しします。

歯周病は、心疾患や慢性腎臓病、呼吸器疾患、骨粗鬆症、関節リウマチ、悪性新生物(がん)、早産・低体重児出産など、さまざまな全身疾患と関連していることが報告されています。

近年では、さはざまな全身疾患歯周病との関連を調べる研究が行われ、それら間には深い相関があることがわかってきました。例えば、糖尿病が歯周病の発症・悪化に関わっていることは以前から言われていましたが、逆に糖尿病でカロリー制限をし、運動もしているにも関わらず、血糖値をコントロールできていない場合、歯周治療を行うことで血糖値も落ち着いてくるというようなこともわかってきました。このほか、脳血管障害や誤嚥性肺炎、心疾患、早産・低体重児出産にも歯周病が関連するとされています。

 

また日本人の死亡原因のうち、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患などの生活習慣病(食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの日ごろの生活習慣が原因となって起こるさまざまな病気)による死亡は、全体の半数以上を占めています。生活習慣病の発病や悪化に関係する好ましくない習慣を生活習慣病のリスクファクター(危険因子)といいます。

むし歯や歯周病などは口腔清掃習慣の影響を強くうけますが、食生活や喫煙など全身の生活習慣の影響も強く受けており、生活習慣病と多くのリスクファクターを共有しています。(コモンリスクファクターの概念)

 

 

口腔は消化器の一部であり、呼吸器の一部でもあります。口腔内には全身的な疾患の症状がでたり、服用中の薬の副作用がでたりすることがあります。

むし歯や歯周病を予防し健康な口腔状態を保つためには、お口の中を清潔に保つだけではなく、食生活の改善や禁煙なども重要な要素であり、そのことは全身の健康維持にも繋がります。歯周病を治療することにより口腔の健康を維持することは、全身の健康維持にとても重要なのです。🦷🦷🦷

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