わたしたちは呼吸を1日のうちで何万回も行っています。ご飯を鼻から食べる人がいないように、空気も口から吸うことはよくありません。小さな間違いが積もり積もって大きな病気を引き起こしてしまうのです🥲
- 呼吸は、酸素を取り込み二酸化炭素を排出することで実は2つの呼吸を行なっています。
- ①外呼吸…体外からの呼吸器系を通して行う
- ②内呼吸…体内の細胞レベルで行う
口呼吸とは、『吸う息、吐く息どちらか一方でも口から行う呼吸法』『ポカン口(常時開口状態における口唇閉鎖不全)』のことを指します。哺乳類の中でいつも口で息ができるのは、喋る機能を獲得できた人間だけなのです。
口呼吸は複数の原因が絡み合うことで引き起こされます。主に、軟らかい食事(口周りの筋力が発達しない)、言葉の変化(スマホなどで会話をしなくても意思を伝えられる)、口遊びの減少(口笛など)、アレルギー疾患が挙げられます。その他にも、急激な温度変化(暑さや寒さの刺激による口呼吸の誘発)、激しい運動、就寝時のいびき、ゲームやスマホ操作の集中時に無意識のうちに口呼吸を行っているのです。
これらにより、引き起こされる病気は沢山あります。では、3つのステージに分けて確認していきます。
- (1)小児期
- アレルギー性鼻炎・アレルギー性皮膚炎、気管支喘息
- 歯並び悪くなる
- むし歯や歯肉炎
- 鼻閉により集中力、学力の低下
- 慢性扁桃炎を繰り返すことにより腎症の発症の危険
- (2)成人期
- 小児期からの疾患を引き継ぐ
- 怠い、うつ状態、やる気起きないなどの精神症状
- 色々な病気に関係する歯周病の悪化
- 風邪引きやすい、扁桃腺腫れやすい→学業や仕事に影響が出る
- (3)老齢期
- ドライマウス(常に口が乾く)
- 誤嚥性肺炎
- 口腔や咽頭筋力の低下→気道抵抗の高い鼻呼吸がつらくなり、口が開きやすい
口呼吸は、慢性扁桃炎の原因となり、それがさらに次の病気を引き起こすことにより悪さをします。またそれだけではなく、歯並びの悪化、虫歯の増加も起こします。もちろん口の中が冷えることにより低体温にもなり、口腔乾燥状態は外敵の侵入を容易に許してしまう口腔粘膜をつくってしまうのです。
- それぞれの時期に出来る対策もあるので、口呼吸防止、鼻呼吸推進のために専門家のアドバイスをきくことをオススメします👩🏻⚕️🩺🏥
- 次回は、口呼吸が引き起こすお口の中の影響についてお話ししていきますね。